<キャンプ場から蓮華温泉へ>
朝4時半起床、テント撤収後に蓮華温泉に向かい、ほどなく到着する。蓮華温泉の前で、朝露に濡れたテントを干しつつ、お湯をわかし、乾パンとスープを食する。乾パンは携帯性もよく、味もそこそこ良いし、これからも活用しようかと思う。7時10分発のバスに乗るため少し早めにバス停へといく。すると、バスには結構人がいるではないか。今日はお盆の最終日なので人が多いのであろう。
<北陸本線でブルートレイン改と遭遇:蓮華温泉から糸魚川駅へ>
帰りのバスに乗車後、即眠る。バスは睡眠薬かのようだ。平沼駅に到着後、青春18キップで乗車する。駅のホームは屋根も無く、うだるような暑さだ。ワンマンであるため、乗車口が一箇所だけであり、乗車口が非常に分かりづらい。20分ほどの待ち合わせで列車が到着する。30分ほどで糸魚川に到着し、北陸本線に乗り換える。この路線が鉄分(著者注:鉄オタク濃度の意味)が濃い路線であるのは乗ってみて初めて判明する。快速でありながら、車両の雰囲気が普通の各停用の列車とまるで違う。ブルートレインを改造したものではないか!まず入り口が非常に狭い、50センチぐらいだろうか。当然、僕のザックもそのままでは入らず、ザックを降ろし、カニ歩きで入る。寝台車を改造したためか、つり革の位置が普通の車両と違う。荷物用の網棚に直についている。列車はすべるように発車する。
<トンネルの中に停車場が!:糸魚川から直江津へGO>
北陸本線は糸魚川・静岡構造線をまたぐと同時に、西と東の電気の周波数の分かれ目でもあった(注1)。通過する際に一旦照明がおちる。当然、駆動しているモーターも止まるものとと思っていたが、特にスピードが落ちたようには感じられなかった。1分ほどして、照明が再点灯する。中々興味深い。そこでひとつ疑問がでる。東海道新幹線とかでそんなのは無かったような気がするが、どうしているのだろうか。何かうまい仕組みでもあるのかしらん。そして、しばらくして、トンネルの中で列車が停止する。事故でも有ったのだろうか、妙だなと思っているとドアが開く。普通の停車駅だ。確か、トンネルの中にもJRの駅があるとは風の噂に聞いていたが、ここだったとは!!鉄オタくさい青年がさも当然のように降りていったのはこういう訳だったのか。恐るべし北陸本線。この短い区間に濃縮された鉄分は非常に濃いといわざるを得ない。しかし、これも特急で通過したら、決して気付くことはなかったろう、これも普通列車しか乗れないという青春18キップの制約のおかげだ。ありがとう青春18キップ。
(注1)その後、友人の指摘により交流と直流の切り替えであることを教えてもらうが、本文はその時の気持ちを尊重して、原文のままとする。
<一つの線路に二つの番線が:直江津から軽井沢へGO>
列車は直江津に到着する。直江津からは信越線に乗り換えだ。このホームがまた面白い。一つの線路に二つの路線があるのだ。駅構内の線路のど真ん中に、車両止めがあり、路線を区切る形になっている。立ち食いそばのお嬢ちゃんに聞いてみると、彼女も間違えてのってしまう事があるという。これは、本当に分かりづらい。急いでいるときはかなり間違えている人がいることであろう。間違いない。
直江津から長野駅を通過して篠ノ井駅と到着する。車窓風景は右手に妙高高原の山並みが見え、心地よい。篠ノ井駅までは純粋な信越本線であるのだが、篠ノ井駅から軽井沢駅はしなの鉄道というJR以外の私鉄ということで、青春18キップでは乗車できないいう。篠ノ井駅を出ると早速検札がきて、篠ノ井駅と軽井沢駅間の運賃1240円を徴収される。なにかモヤモヤとした気分だ。そして、1時間半近くのる車両なのにトイレが付いていない!!という。なんだかね。
<味なしチマキとの遭遇:軽井沢駅周辺散策>
ようやく、軽井沢駅に到着だ。ここから横川駅まではJRバスに乗り換えなくていけない。なんと不便なことだとは思うが。地元の人が決めたことであるから、旅人が口をはさんでもせん無きことだ。そしてさらにガッテムなことにJRバスでありながら、青春18キップは効かないということだ。しょうがなく500円也で乗車券を購入する。時刻表をみると、1時間に1本もない時間帯もある。不便この上ない。ずっと列車の乗り継ぎで来たので、どこかでオヤツでもと思って駅周辺をうろつく。ちょうどよく1本200円なりのゆでトウモロコシがあるではないか。食すると甘味があってなかなか美味しい。その隣に”新企画のちまきが100円”という宣伝文句つきのちまきが置いてある。新企画というネーミングと100円という安い値段の事がほんの少し気になったが、バスの時間も近づいていたので、即決で一つ購入し、そのまま乗車する。バスの車内で食したチマキには味がない、単に蒸したもち米を笹で巻いただけだ。ちまきとは笹で包むだけでちまきというのであろうか?
<サルとの遭遇:軽井沢から横川へGO>
バスはワンマンバスなのであるが、バスガイトのように運転手が話す話す。右手に見えるのは妙義山だとか、沿道に生えているマタタビを焼酎につけたものは飲むと元気になり、”また旅”にでられるという意味からきているとか、碓氷峠には最近サルが多く、このへんのサルはたちが悪いから気をつけるようにとか、サービス満点だ。運転しながら会話が途切れることがない。乗客は観光客が多いのでいいのだろうが、通勤通学でこのバス使っている人は大変なことであろう。バスガイトの勉強も運転手もしなくてはならない時代になったのか、ちと同情する。しかし運転手は会話に意識を集中するのではなく、運転に集中してもらいたいとは思うのだが・・・。
<旅の終わりに山好きおじさんパワーに圧倒される:横川から東京へ>
横川駅に到着する。ここからは再び信越線に乗り換える。信越線は篠ノ井、長岡間と高崎、横川間の二つに分かれている変な路線だ。終点の高崎駅に到着。高崎線へと乗り換える。高崎線はボックスシートではなく、通常の横並びのシートであった。しばらく乗っていると、見知らぬおじさん、60歳後半ぐらいの人が、僕の隣に移動して話し掛けてくる。どうやら、僕のいでたちをみて、山屋と同類の匂いを感じたのだろう。しばらく山談義を交わすが。僕のほうはどちらかというと登山というより、キャンプと写真とトレッキングを組み合わせた趣味的なものなので、どうも、おじさんのやれ槍ヶ岳に登っただと、どこどこを縦走しただとかという話とは最後までかみ合わなかった。しかし、ひまな高崎線の中で楽しいひと時を過ごすことが出来た。そのおじさんとも大宮あたりの駅で別れ、帰宅の途につくこととなる。