2006年白馬の旅(3日目):8月13日(日)

<山荘からリフトの駅へ>
 5時に起床。朝食を作りに山荘の外のテラスへと向かう。ご飯と味噌汁の食事をおえたら、オニギリ作りだ。塩をまぶしたご飯を小さなビニール袋で包み、三角にする。大きな三角オムスビが2個出来上がりだ。荷物の準備をして、7時ごろ山荘をあとにする。

<栂池駅からリフトの終点へ>
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〔写真1:リフトから白馬遠望〕
 リフト乗り場に到着。即乗車だ。昨日のような雲の多い天気ではなく、晴れていたため、遠くまで見渡すことが出来た。また朝方ということもあり、乗客も数人と、人もさすがに少なく、白馬の山々の眺めを十分に堪能することが出来た。ただ惜しむらくはガラス窓越しの写真ばかりであり、写りが気になるところだ。

<リフト終点近くの小湿原を散策>
[現在地(詳細)]
 リフトからゴンドラリフトに乗り換える原生林の道の中に、小さな湿原があるという立て札を発見。時間も有るので入ってみることにする。ちょうどリフトから下に見えていた小さな湿原であった。湿原の周辺を木道が取り囲む。水芭蕉などが生い茂って道をふさぎ、道の3分の1ほどはブッシュのような感じだ。なかなか自然度が高くいい感じだ。5分ほどでぐるりと一周し、また、ゴンドラへと向かう。


<ゴンドラ・リフトに乗車>
 ゴンドラ・リフトの入り口に到着する。昨日はおじさんとの話に気持ちが多少移り、外の景色に集中できなかったが、今度は十分に堪能する。コメツガの原生林から、スキー場の草原や、高地のダケカンバと思われる木々の姿を目に焼き付ける。ちなみ、窓から、スキー場をみると、なにやらカラフルなテント群が見えている。大きなスピーカーもあり、なにかの野外ライブでもあるようだ。S.O.S(注1)とかいう文字が見えるが。果たしてグループ名なのか、それともフェスティバル名なのだろうか。そうこうしているうちに麓の栂池高原駅に到着する。

(注1)その後、友人よりグループ名であることを教えてもらう。
<名物ガイドに再会>
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〔写真2:白馬高原駅バス停名物ガイド(頭にタオルを巻いている人)〕
 バスの停留所には、数年前ここに来たときにもいた、体と声の大きい名物ガイドが、車と客をさばいている。体の大きさに似合わず、フットワークがいい。ほんといい仕事しているお兄さんだ。なんとはなく話をする。数年前ここに来た時、元気なガイドの方がいるなという印象を持っていたという事を伝えると、なにやら恐縮したようすであった。この炎天下ごくろうさまだ。しかし、話を聞くと、前は無かったバス停前の簡易テントのおかげでかなり楽になったというが、それでも、暑さは大変なもので、ほんとごくろうさんだ。



<栂池高原駅から南小谷駅駅へ>
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〔写真3:接続時間の長い南小谷駅〕
[南小谷駅]
 到着したバスに乗りJR白馬駅へと向かう。行きとは違い、帰りは白馬大池駅を経由する路線であった。白馬駅に到着した後は大糸線で平岩駅へとむかう。駅の列車時刻の掲示板では乗ろうと考えていた列車は、南小谷(みなみおたり)駅で接続待ちとあったので、平岩駅から乗るバスへの接続は余裕だと思っていたのだが・・・。なんと接続という事でありながら、南小谷駅で結局40分ほどの待ち合わせ時間があった。なんかだまされたような気分だ。40分待って、普通接続と言うのだろうか。沿線の眺めは良かった。姫川の流れは透明で青みがかったきれいなものであった。川岸のむき出しの崖がまた美しい。

<南小谷駅から平岩駅へ>
[平岩駅]
 南小谷駅を過ぎると、電化区間ではなくなり、列車はディーゼル車一台だけとなる。そのためか、撮り鉄(撮影好きの鉄道マニア)たちの姿が多い。中には川の中州に三脚を構えるものなどもいる。総計で10人ぐらいは見かけただろうか。趣味のためとはいえ、この暑いのに頭が下がる思いだ。列車は時速30kmぐらい、ほとんど自転車のようなゆっくりしたスピードで走る。窓から手を出して外の木に触れてみたいという気にさえさせる感じだ。こういう列車は確か、中国地方の線路で20年ぐらい前にあったような気がするが、今はどうなんだろうか。あと、四国の大歩危、小歩危のあたりも非常に低速度で走っていたのが思い起こされる。最近年のせいか過去の旅の事が思い出すことが多くなったような気がするな・・・。


<平岩駅から蓮華温泉へ>
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〔写真4:平岩駅のディーゼル車〕
[蓮華温泉]
 平岩駅に到着、バスの乗り継ぎまでほとんど時間がないので、急いでバス停へと向かう。駅の周辺の風景は平岩という名の通り、岩だらけであった。バスに乗り込む際に、後部座席からザックを車の後部に積み込んでもらう。座席にかさばるザックを持ちこまさせないために行われるのであろう。そして、バスにのると、珍しいことに、ワンマンバスではなく、60才代後半と思われるおじいさんが車掌さんだ。どこから来たのかと、天気はよさそうだとか、皆とコミュニケーションをとり、車内の輪をとろうとする。
 一緒に一時間近く同じバスの中にいるのだから、コミュニケーションが取れるに越したことはない。僕も車窓風景がどちら側がいいかと聞いてみる。すると右側かもという話なので、右側に座ってみる。結果は果たして・・・。バスが発車する。終点である蓮華温泉と標高差は900mぐらいだろうか。かなり深い渓谷をジグザグで登っていく。右側の車窓風景がよかったかどうかは、乗車後20分ほどで寝入ってしまったので、判断不能となる。蓮華温泉に到着する。下界とは違いかなり涼しい。


<蓮華温泉バス停からキャンプ場へ>
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〔写真5:蓮華温泉バス停〕
 バス停で平岩駅への始発バスの時間を確認する。7時10分とある。重い荷物を背負い、よっこらしょっと出発する。蓮華温泉のキャンプ場はバス停から600mほど離れているが、受付はバス停からほど近い蓮華温泉の建物の中にあった。受付の所で申し込み用紙に記入する。料金は300円、2泊なので600円とかなり安い料金だ。ちょっとうれしくなる。近くにある露天風呂も、蓮華温泉の方で維持・管理しているので、有料で入れるとのことだ。20〜30分ほど登ったところに有るらしいが、今回は見送りだ。

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〔写真6:蓮華温泉の野天風呂〕
 キャンプ場にいく道すがら、放射線状に花を広げるシシウドをよく見かける。日当たりいい林道であるので、高山植物というよりは日向の好きな植物が多いようだ。林道の道が途切れたところで、キャンプ場の入り口があった。

<中型犬の放し飼いはやめて:キャンプ場にて>
 キャンプ場は思いのほか広い場所であった。50×100mぐらいであろうか。先客は時間が早いせいか、テント一張り1名のみであった。テントの設営場所はなまじ選択の幅が多いと悩むもので、あれこれ考えたすえ、ゆるい傾斜地でもあるので、雨のことも考え、多少山側のところに設営する。列車とバスに乗りつづけ疲れたので、テントの中でウトウトと1時間ほど仮眠する。
 夕暮れもせまり夕食の準備にかかる。テントは次第に増え、10張りぐらいになっただろうか。しかし、オートキャンプ場ほどではないが、駐車場から600mということで、マナーの悪い客もいる。中型犬を放し飼いにしているグループがいたのは閉口した。僕はそれほど犬は得意ではなく、吠え掛かられたりすると体が引けてしまうのだが。犬好きの人で、そんなことを気にしている人にお目にかかったことはない。ちょっと気分が悪くなる。

<テントの中で炊事は止めて:キャンプ場にて>
 なんか、気分が悪い中、今度は高校生と思しき20名ほどの団体が、夜7時ごろ到着だ。僕のテントの隣に設営する。引率の先生がいるためか、それほどのバカ騒ぎではなかったが、9時ごろまで騒がしい。あと、どうでもよいが、テントの中でガスを取り扱うのはいかがなものだろうか。人事ながら気にかかる。引率の先生もそれを容認しているようであった。
 今をさること、30年程前、北海道大沼キャンプ場のテントの中で、そうめんを作り。その際、熱湯の入った鍋をバランスを崩してひっくり返し、友人A氏に大ヤケドを追わせてしまった経験がある身としては、隣のテントの事が気が気でない。テントの中の狭い、不安定な場所での炊事は、かなりリスキーなことだと思うのだが・・・。ま、所詮は他人事と言ってしまえば気にならないが。そうこうしているうちにもキャンプ場も夜の静けさに包まれる。昼寝したせいか、ちょっと目がさえ、寝付けない。虫除け網越しに、夜の星を眺める。空は晴れ渡り、星も見えたが、月あかりが強いため、それほどはっきりは見えなかった。けれども何とか夏の流星群も見ることが出来て満足だ。星を見つつ寝入るので僕であった。


■本日のデータ
○天気 晴れ
○行程
(栂池)−>(栂池高原駅)−>(JR白馬駅)−>(JR平岩駅)−>(蓮華温泉)
○食事
 朝食:ふりかけご飯と味噌汁
 昼食:オニギリと味噌汁
 夕食:ご飯、魚肉ソーセージ、乾燥野菜入り味噌汁
○宿泊
 蓮華温泉キャンプ場