2006年対馬への旅(四日目)

●7月13日(木)

 5時起床、すがすがしい朝だ。ウグイスの鳴き声が鳴り響く。今日はリッチに菓子パンと魚肉ソーセージだ。食後の紅茶を飲み、即出発。朝からかなり暑い。比田勝バス停へと向かう。昨日来た道を折り返すことになる。カラスウリの花が咲いているのを発見、夜咲く花らしいが、朝方まで残っていたようだ。レースの模様のようなきれいな花だ。殿岬、西泊、フェリー埠頭を通過し、比田勝バス停へと到着する。朝から汗だくだ。
〔photo0011.jpg:謎の植物〕
〔photo0012.jpg:海のバス停〕

   今日は野生動物センターへ行くつもりであった。島内は自家用車向けに出来ているのか、バスによる移動は非常に不便だ。目的地へのバス路線が仮にあっても一日一便とか、不便この上ない。今日の目的地も本来は直接いけるバス路線があるのだが、夕方にならないと出発しない。そこで、途中までであるが、別な路線で移動することに。歩くにはちょっと遠すぎる距離だ。島は狭いようで広い。

   バスが定刻通りやってきた。乗客は僕を含めて3人だけだ。10数分たつと、乗客は僕だけとなる。バスの運転手さんから話し掛けられる。ほとんど、タクシーとおなじだ。運転手さんは狭い道を器用に運転する。後ろをふりかえらんばかりに話し込む。高山植物を山に取りいって、自宅に植えているという話を聞く、希少なランが自生しているらしい。。自然が豊かだと、貴重さが分かりずらいう典型なのかと考える。あと運転手さんの話によると、対馬は渡り鳥の中継点のためか、バードウォッチャーの団体さんが島によくやってくるという。目的地へ最も近いバス停に到着、運転手さんから、タクシーを呼ぶことを勧められたが、歩くことに。

   歩き出しで、熱のせいか、靴底が離れかけくる。大変歩きずらい。我慢ならず、近くの雑貨店に入り、黒のビニールテープを購入する。先端部を巻きつけて補強する。しかし、靴のかかと部分の離れはうまくいかない、やむ終えないのでそのままにする。アスファルトの上なので、とにかく、ひたすら暑い。日陰もあまりない。途中土地改良のおかげで、田んぼの中の数百メートルほどのまっすぐな道は、灼熱熱地獄であるかのようだ。〔photo1.jpg:田んぼの中のネムノキ〕ようやく、海岸部に程近い所に到着するも、海風も凪いでいるのか、暑さは変わらない。風力発電用の風車を山の上に発見、風景にあまりあわないとおもうのだが・・・。〔photo3.jpg:山上の風車〕そうこうしているうちに野生動物センターがある山のふもとにたどりついた。〔photo2.jpg:海沿いの小屋〕ここから、標高100メートル程度登る見当だ。

   山の林道をよろよろと1時間ほど歩き、ようやく、野生動物センターに到着する。〔photo4.jpg:石化したツシマヤマネコ〕施設の中は冷房が効いていたので、生き返るかんじだ。体から湯気がでている状態で、館内の規則説明のビデオを見る。そのあと、センターで保護されているツシマヤマネコの飼育小屋に案内される。写真撮影禁止ということで、写真はとれなかったが、ガラス越しの飼育小屋の前で飼育員の人から小声で解説を聞くことに。耳の後ろに白い斑点があるとか、耳が丸いとか、斑模様があるとか、特徴を説明してくれる。対馬全島で100数十匹ぐらいしか生息していないということで、将来生息できるかどうか難しいという。そして、ネコエイズという病気も蔓延しており、生育条件をより悪くしているらしい。このセンターで保護しているヤマネコもネコエイズに感染しており、これを野生に話すと感染を広げるため、ここで保護しているという説明であった。

   そこで、昨日道端でヤマネコを見たという話をすると、このヤマネコは夜行性なので、午後3時ぐらい動いている姿をみるのは珍しいということで、暗に、普通のネコと見まちがえたのではという指摘であった。

   しかし、丸みがちなかんじ、斑模様、人里からかなり遠く離れたところで見かけたということで、僕自身は確証をもっているのであるが・・・。専門家ではないので、見間違いと言われれば、返す言葉も無いが。飼育小屋をでたあと、館内を見学する。すると、館内のヤマネコ目撃情報の地図をみると、目撃があった地点と僕が見た地点が一致しているではないか!ますます、あれはツシマヤマネコに違いないという確証を深める今井氏であった。しかし、写真を撮れていたらなーという忸怩たる思いは残るのであった。

   帰りのバスの時間も迫っており、館内にいたのは30分足らずであったが、この施設の近くにキャンプ場があることを発見、今度ここに来るときは是非そのキャンプ場に泊まってゆっくりとセンターを見学しようと心に誓い、センターを後にする。

   相変わらず、外は暑いなんてもんじゃない、出来るだけ日陰日陰を歩く。来たときの難所であった、田んぼの一本道では、なんと陽炎がたっているではないか!。とにかく歩を進める。バス停まで2時間ほどで到着する。足に豆が数ヶ所出来ている。なんとも情けない。近くの公衆トイレに飛び込み、水を頭から浴びることに、やっと河童の頭に水がたまるかんじだ。

   しばらくすると、タクシーのような乗客のだれものっていないタクシーバスが到着する。冷房がよく効いたバスにのり、ほっとする。約30分ほどで比田勝バス停に到着するも、途中、乗客はいなかった。

   今日はキャンプ最終日ということで、比田勝にあるスーパーで、さとうのご飯とトマトを1個購入し、キャンプ場へ向かう。今日は東京から持参のボンカレーとトマトサラダのご馳走だ。わーいわーい。歩きなれた道をキャンプ場へと戻る。到着後、早速、夕食の準備だ。空の模様は、昨日とちがって満月ではないようで、夕暮れが早いような感じだ。カレーライスとトマトサラダを食す、満足満足。食後に昨日は休館であった隣の渚の湯に入りに行く。ゆったりとお湯につかり、ボロボロの足をケアする。ほんと豆だらけだ。湯上りの気分のまま、寝袋に潜り込み。
〔photo5.jpg:キャンプ場でくつろぐ今井氏〕

 
●本日のデータ
○天気
 朝からピーカンの晴れ
○日程
 (三宇田海水浴場のキャンプ場)−>(比田勝バス停)−>(バス停)
 (野生生物センター)−>(バス停)−>(三宇田海水浴場のキャンプ場)
○食事
 朝食:菓子パンと魚肉ソーセージ
 昼食:野生生物センターで菓子パン
 夕食:さとうのご飯とボンカレーとトマト
○宿泊
 三宇田海水浴場のキャンプ場(2泊目)