みちのくツアー2007

東京から角館へ (MAP)  1日目第1章 2007.1.1

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■ 東京駅出発 ■2007年1月1日 (晴)

  2007年元旦の朝、実家のある青森市に角館経由で帰省しようと思い立つ。以前から角館は小京都だという話しは聞いていたので、小京都であるならば街中をふらふら歩いても面白かろう。奥羽線経由で行こうとも考えたが、接続や所要時間を考え、盛岡経由の東北新幹線で向かうことに決定。元旦の東京駅は朝方というのにかなり混んでいる。今回は事前に指定席があり、ゆとりを持って乗車する。数分後に出発というときに、20代のカップルと既にそこに着席している人が、切符を見ながら、同じ列車、同じ席番号であると、揉めている。実際に切符をつき合わせて見ると、カップルの方の指定券が明日の日付であるということが判明したらしい。二人はあわてて降りていく。まあ人間だから指定席の日付ぐらい間違えることはあるだろうさ。新幹線の自動改札はどうやら指定席の日付まではチェックしていないようだ。日付を間違えるうっかりさんのためにも、指定席の日付ぐらい自動改札ではじけよと、ちょっと睡眠不足の頭で考え込んでしまった。


■ 田沢湖線 ■

  前日ほとんど寝ていないので、車窓風景鑑賞もそこそこに爆睡となる。仙台に近づいた頃ようやく目がさめる。周辺を見ても雪が無い。今年は本当に暖冬だと実感する。列車が岩手県に入り、左手に岩手山が見え出すと、そろそろ盛岡駅だ。岩手山は岩手富士とも呼ばれる中々形のよい山だ。窓越しに初撮影をする。盛岡駅に到着し、田沢湖線に乗り換える。新幹線こまち号に乗り込み、着席しようとするも座れない。指定席なのに何故か先客がいる。列車番号と座席番号を慎重に 確かめて見ても間違いない。そこにいた40前後のお兄さんにちょっと声をかけると、一旦間を置き、バツが悪そうに去っていった。ほんとに油断もすきもないと思いつつ、憤って座る。後で分かったことであるが、この田沢湖線の新幹線は、指定席でも空いている席に座って良いらしく、その番号の客が来たら、席をどけば良いというシステムであるとのことだ。なんか、ちょっといらぬストレスがたまるシステムのように思えるのだが・・・。


■ 嗚呼新幹線 ■

  この路線は単線上の新幹線という、中々興味深いものだ。当然、列車のすれ違いによる駅での待ち合わせが発生する。列車の速度が早いだけに、待ち合わせで停車している時間は、時が止まったような感じだ。ふと、こんなふうな在来新幹線でもいいのなら、盛岡から先の青森までの区間も、このような在来新幹線でも良かったのではないのか考える。多額の建設費用も不要であるし、なおかつ予定より早く新幹線の路線が青森までたどり着いたはずではないか。「新幹線建設の見返りのために六ヶ所村の核燃サイクルの推進する。」といった取引の材料にならなかったかも知れないと、グダグダ考えてしまう。貧乏県は中々つらいところだ。


■ 角館駅到着 ■

  盛岡から1時間ほどで、今日の目的地である角館駅に到着する。駅はシーズンオフの観光地の雰囲気だ。一緒に降り立った人々の中にターバンを巻いたインド系の外国人たちがいる。どうやら角館で観光のようだ。さすがにIT産業でインドが注目されているだけはあるわいと、思わぬところで世界情勢の変化に立ち会う。 おそらく雪に触れた事のないインドの人達、彼らが見た冬の角館がどうだったのか。ちょっと聞いてみたいところだ。去年の正月、冬の十和田湖を長距離バスで旅行したときも、韓国から来たと思われる観光バスを見たが、日本は海外からみて魅力的な所は結構あるのだろう。物価が高くて閉口するらしいが・・・。


■ 角館駅2 ■

  ほぼオニューのゴム長靴に履き替えて、凍結路面をそろりそろりと歩みだす。角館駅は新幹線の停車駅であり、後に乗車することとなる秋田内陸縦貫鉄道の南側の始発駅でもある。東には田沢湖、西には男鹿半島、北側には最近話題の玉川温泉とあり、この付近の観光の中心駅でもある。駅は当然有人駅、駅の中にコンビニがありと、町のセンターとしての機能も担っているようだ。駅の外観も漆喰を塗りこめたようなような質感で、武家屋敷の町にふさわしい気品があるように感じられる。


■ 宿の予約 ■

  駅前にある、白塗りの和風建築の建物の観光案内所に直行する。まずは宿の予約だ。受付の30前後と思われる、ちょっと肝っ玉母さん風味の入った女性に、まずは民宿はないかと尋ねてみる。1件電話してくれたが電話に出ないようだ。次に朝食のみでいいから安い旅館はないかと聞いてみると、1件空いているところがあるという。料金を聞くと朝食付きで1泊が5500円という値段であったので、そのT旅館に2泊することにする。今日の宿も決まり、ほっと一息していると、その受付嬢からオトソを勧められるも、大荷物を背負った状態では、T旅館まで歩けなくなると思い、その勧めを固辞する。今思えば秋田の銘酒を飲めなかったことに少し後悔の念が。旅館に荷物をおいてから、もう一度飲みに戻ってくる選択肢もあったのに・・・。


■ 沈黙は金 ■

  市街地と駅は歩いて15分ほどの距離だ。雪はほとんど無く、大変歩きやすい。ほどなく目印の郵便局に到着する。T字路を右折し、ちょっと歩いた所に黒っぽい建物があり、そこがT旅館であった。玄関口で挨拶するものの、中の人が中々でてこない。数分後、60前後ぐらいの小柄な旅館の主人と思われるおじさんが無表情で出迎えてくれた。2階に部屋があると告げられ、言われるままに部屋へと向かう。その間にかわした言葉はほんとに二言、三言で、非常にもの静かなご主人のようである。津軽の人も「ドサ、ユサ」で代表されるように、会話の短さで有名であるが、中々、佐竹藩の人も負けず劣らずであるわいという極論を0.1秒で妄想する。部屋は6畳ほどで、電気ゴタツの布団カバーがテーブルに上げてある。スイッチは既に入っており、それが暖房器具のようだ。その他にもエアコンもあり、寒さ対策は万全だ。


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